股関節の安定から紐解く臀筋群【コアコンニュース】

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2022.10.21コアコンニュース
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【メインテーマ】
股関節の安定から紐解く臀筋群
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こんばんは♪
綿貫です。

人が最も意識しにくい関節!
どこだと思いますか?

股関節なんだそうですよ^^

確かに
肘、膝、手首、足首などは
分かりやすいですが
股関節は、ここです!と
正確に答えられる
クライアントさんは、
少ないのではないでしょうか。

私も股関節の位置、
役割などは、
クライアントさんに
しっかり伝えてから
セッションを始めています。

身体の中心にあり
私達の体重を支える股関節。
分かりにくくても、
とても大切な関節なんです。

今回は股関節の安定
という視点から役割や機能不全、
アプローチをお伝えします。

 1.股関節の構造と筋肉の役割

股関節は下肢と体幹を繋ぐ関節です。
股関節がバランス良くきれいに動くことで、
効率よく上半身から下半身
下半身から上半身へと
力を伝えることができます。

構造は臼状関節という
関節の被りが深い関節に分類され、
大きな可動性と安定性の役割があります。

可動性により脚を振り出すことで
移動することができ、
更に、体重を支えるための
安定性にも働きます。

安定性を得るために
股関節周囲には筋肉や靭帯などが
多くあります。

インナーマッスルの深層外旋六筋は
大腿骨の骨頭を
骨盤側に引きつける役割があり
これらの筋肉がしっかり機能することで
股関節をスムーズに
動かすことができます。

アウターマッスルの大臀筋は
人体の中でも大きな筋肉であるため
大きなパワーを発揮します。

また、中臀筋は片脚立位時に
骨盤が傾かないよう
安定させる働きがあります。

 2.機能不全

今回は機能不全を
股関節安定のための筋肉に着目し
2つ紹介します。

①深層外旋六筋の機能低下

深層外旋六筋の収縮力が低下すると
臀筋群のアウターマッスルが
過剰に収縮します。

臀筋群(特に大臀筋)は
骨盤を後傾させる働きがあるため
過剰収縮が続くと
ハムストリングスなどの柔軟性も低下し
姿勢不良を招きやすくなります。

また、深層外旋六筋の柔軟性が失われると、
大腿骨頭が前方に押し出されやすくなり
股関節を屈曲した際に
つまりやすくなります。

②中臀筋の機能低下

中臀筋は股関節外転の作用があり、
片脚立位時には骨盤が傾くことを防ぎますが
機能低下していると
脚を挙上した側の骨盤が下制し傾きます。

この徴候を「トレンデレンブルグ徴候」といい
中臀筋で支えることができないと
代償で大腿筋膜張筋が過剰収縮して支えます。

大腿筋膜張筋は
股関節内旋の働きもあるため、
過剰収縮してしまうと
深層外旋六筋も機能低下を
起こしやすくなります。

また、大腿筋膜張筋が
過剰収縮した状態で
ランニングなどを行うと
ランナー膝(腸脛靭帯炎)
という膝の外側を痛める
障害にも繋がります。

中臀筋が機能低下してしまう
要因の一つに、
大腿筋膜張筋との滑走不全があるため
どちらの筋肉も適切な柔軟性を
得ていることが重要になります。

移動手段にも体を支えるためにも
重要な股関節。

適切に動くように導くためには、
正しく動いているかの評価を行いつつ
アプローチを行う必要があります。

今回は
「股関節の安定から紐解く臀筋群」
についてお伝えしました。

股関節がうまく動いているのか
また、静的な姿勢で
股関節の状態がどうなっているのか
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