2022.3.25コアコンニュース
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【メインテーマ】
寝返り動作の重要性
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こんばんは♪
綿貫です。
よく、『腰を回す』
という言葉を聞きますが、
『腰』は、回せません^^;
なぜならば、
腰椎の回旋は、わずか5度
程度しかないからです。
このように、
脊柱回旋動作は、
無意識で行うと間違った動かし方や
イメージを持ってしまい
怪我や痛みにつながってしまうことが
多いです。
身体を痛めてしまわないためにも
本日は適切な回旋動作を促すために、
知っておくと役立つ!
寝返りの重要性についてお伝えします。
1.脊柱回旋の基礎知識
脊柱回旋の可動域の大きさは、
頸椎>胸椎>腰椎の順になります。
頸椎は、不安定な構造をしていますが、
環軸関節(第一頚椎と第二頚椎間の関節)により
回旋可動域が脊柱の中で
群を抜いて一番大きいです。
胸椎は、肋骨があり頑丈な構造をしており
構造的に安定しているため
可動させる必要があります。
腰椎は、脊柱のみの構造で不安定なため
可動性は低く安定させる必要があります。
関節には部位によって
「安定させるべき関節」と
「可動させるべき関節」と
役割が決まっています。
頸椎と腰椎は不安定な構造をしているため
安定させるべき関節になり、
胸椎は上下の関節が安定性により
可動域が少ない分、
可動させるべき関節となります。
そのため日常生活動作で無意識下でも
胸椎を可動させるために、
獲得すべきが寝返り動作です。
2.寝返りが重要な理由
①正中軸・体幹軸
寝返りでポジションを変化させる際は、
体の接地面積が変わるため不安定になり、
バランスを取るために正中軸や
体幹軸が養われていきます。
②インナーユニットとアウターユニット
インナーユニット(腹横筋・横隔膜・骨盤底筋群・多裂筋)は、
不安定な状況で体幹を安定させるために働き、
アウターユニットはインナーユニットと
共同して働きます。
特に上肢からの寝返り
(手を伸ばす動き)では、
頸部を回旋させる胸鎖乳突筋、
手を前方へ伸ばす前鋸筋、
体幹を回旋させる内・外腹斜筋、
この4つの筋肉が連動して働きます。
③上部体幹と下部体幹の連動
寝返り動作を行う中で、
胸椎・腰椎の分離や胸郭・骨盤の
分離が促されます。
3.エクササイズ紹介
・Tスパインローテーション
横向きで寝た状態で
胸椎を回旋するエクササイズです。
方法は側臥位で股関節・膝を90°に屈曲し、
両手を前に伸ばして合わせたところから
手を開きながら体幹を回旋させ
肩甲骨を床に付けていきます。
注意点として骨盤が動くと
腰椎回旋の代償が出るため
骨盤は固定しておきます。
脊柱の回旋と骨盤の回旋を
分離して習得することで
適切な寝返り動作が
行えるようになります。
今回は
「寝返り動作の重要性」
について解説しました。
寝返り動作は、
人の発育発達の流れを知り
その理論背景を理解することで
説得力持ってその重要性を
伝えることができます。
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