多裂筋の機能不全【コアコンニュース】

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2022.3.18コアコンニュース
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【メインテーマ】
多裂筋の機能不全
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こんばんは♪
綿貫です。

リモートやデスクワークが増えることで
腰に違和感のある方や、肩こりも
増えてきていますよね。

なぜ、そうなってしまうのでしょう。

いくつか原因はあると思いますが、
私の現場で多いのは、
座る時間が長くなることで
『多裂筋』が働きにくくなってしまた
ということにあります。

今日は、
多裂筋の働きにくくなる原因を
その機能から紐解き、
更に予防・解決策をご紹介します。

 1.多裂筋の機能と機能不全

<解剖>
多裂筋は仙骨後面、腰椎(乳頭突起)、
胸椎(横突起)、
第4(5)頸椎関節突起から起始し、
腰椎以上の棘突起に停止します。

筋肉の働きは
片側のみ収縮すると
同惻への体幹側屈と回旋が起こり、
両側が収縮すると体幹伸展が起こります。

<機能>
多裂筋は脊柱の椎骨一つ一つを
繋げている筋肉です。

一つ一つの筋肉は小さいですが
腰椎骨盤帯から頚椎までと
広範囲に付着しているため
脊柱安定に働きます。

また、多裂筋はインナーユニットを
構成する1つの筋肉です。

インナーユニットは
横隔膜、骨盤底筋群、腹横筋、
多裂筋の4つの筋肉からなり
多裂筋は腹圧が逃げないよう
後面から支えます。

このように、多裂筋は、
脊柱の安定に働き、
インナーユニットとして体幹を支えるため
「姿勢保持」に大きく関わります。
<機能不全>
多裂筋は腰椎骨盤帯にも付着するため
適切に機能していないと、
骨盤が緩みやすくなり過度に後傾するなど
姿勢不良になりやすいです。

更に、多裂筋は
インナーユニットを構成するため、
機能しないと腰椎が不安定になり
脊柱起立筋を過剰に使ってしまい
腰痛に繋がってしまいます。

その他、歩行など
片足を挙げた際に
腰椎骨盤を安定させる働きがあるため、
機能不全があると
歩いたり階段を登る度に
腰椎骨盤帯が不安定になり
結果、腰痛や股関節の痛みに
繋がることがあります。

2.改善アプローチ

①呼吸
インナーユニットは
呼吸により活性化されるため、
あお向けで膝を立てた状態で呼吸をします。

インナーユニットの活性化の為の呼吸は
ドローインも、腹圧を高めるIAP呼吸も
どちらもできることが理想的です。
②うつ伏せで脚を上げる
コアが入っている状態で
股関節伸展を行います。
腰椎骨盤帯を安定させながら
股関節を動かすことを学習することで
多裂筋の活性化を促すことができます。

多裂筋は姿勢や歩行動作など
日常無意識に行われることに大きく関わるため、
機能不全がある状態で生活したり
運動したりすることは
ケガのリスクに繋がります。

適切に機能するように
日頃からアプローチしていきましょう。

今回は
「多裂筋の機能不全」
について解説しました。

多裂筋をはじめとした
インナーユニットの活性化。
ここは、身体を動かす上でも
生きていく上でも
とても大切な部分。

しっかり理解して
適切に指導できるようになるのが
理想です。

JCCAの「アドバンストⅠ」
セミナーでは、
シンプルに効率よく
インナーユニットの活性化を
学ぶことができます。

ご興味ある方は、
ぜひ受講してみてくださいね。

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