膝の基礎知識【コアコンニュース】

2024.01.12コアコンニュース
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【メインテーマ】
膝の基礎知識
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こんばんは!
綿貫です。

日常生活、スポーツどちらにおいても

・膝が辛い
・膝が痛い
・足が重たい
など、
痛めやすいのが『膝』です。

さらに、寒くなってくると余計
こう訴える方が増えてきますよね。

これを少しでも楽にするために
膝周りのトレーニングをするのは
良いのですが、
しかし・・・・

ほとんどの場合、
膝に原因はありません!
(膝が痛いのに!!!)

では、どこをどうやって
トレーニングしたら良いのでしょう・・・

今回は、膝の機能解剖学を理解し
効率良いトレーニングに繋げ
予防改善を目指す方法をお伝えします。

 

1.膝の関節について

膝関節は大腿骨・脛骨・膝蓋骨から構成され、
2つの関節面があります。

㈰大腿骨と脛骨間:脛骨大腿関節
㈪大腿骨と膝蓋骨間:膝蓋大腿関節

関節面は脛骨の関節窩
(受け皿の窪み)が浅いため、
積み木を重ねたような
不安定な構造をしています。

 

2.運動学

運動自由度で見ると、
膝関節は1軸性の関節のため
屈曲伸展しか行えない
運動自由度が低い関節です。

関節の分類では螺旋関節と言われ、
大腿骨と脛骨の間でわずかに
回旋が起こります。

回旋することを
スクリューホームムーブメント
(終末強制回旋運動)と言い、
回旋の可動域自体はごくわずかですが、
この回旋動作が非常に重要になります。

スクリューホームムーブメントは、
膝伸展の最終域でわずかに脛骨が外旋し、
完全伸展位からの屈曲初期には
わずかに内旋をします。

なぜこの動きが起こるかは、
大腿骨の関節面が外側(外側顆)より
内側(内側顆)の方が大きいため、
伸展では外旋、屈曲では内旋に
回旋が起こります。

膝関節にストレスなく
屈曲伸展を行うためには、
この回旋があることが重要になります。

 

3.膝の筋肉について

膝は構造上、不安定な造りをしているため
多くの筋肉があります。

<主な筋肉>

・大腿四頭筋:
膝伸展に働き、特に膝の安定には
膝伸展最終域で働く内側広筋が重要

・ハムストリングと腓腹筋:
膝屈曲に働き、
過伸展しないよう安定に重要

・膝窩筋:
膝屈曲初期に膝関節のロックを外す
(屈曲方向を適切にする)役割がある

・鵞足:
薄筋、縫工筋、半腱様筋の3つが
停止する場所で痛みが生じることが多い

・腸脛靭帯:
間違って使いすぎ痛みが生じることが多い
(特に鵞足と腸脛靭帯は硬くなり
ケガの元になることが多い)

膝は不安定な構造を補うために
筋力が必要不可欠ですが、
間違った筋肉を使いすぎて
ケガや慢性的な痛みに繋がることが非常に多く、
その主な原因は股関節が
適切に機能しないことにあります。

関節の役割では、膝は安定性、
股関節は可動性と安定性の両方の役割があり、
股関節が可動と安定をしないがために
膝が可動しすぎてしまい痛みが発生します。

そのため予防には、股関節の可動域を増やし、
臀筋群やハムストリングなどの筋肉が
適切に働くようにすることが
一番重要になります。

〜まとめ〜

膝の違和感、痛みなどの
予防については、
㈰インナーユニットの活性化
㈪股関節の可動性、安定性を引き出す
ことが大切です。

今回は、
「膝の基礎知識」
についてお伝えしました。

ベーシックセブンと
スイングストレッチを行うことで
関節を良い状態に整え、
効果的に股関節の安定性、可動性を
引き出すことができます。

ぜひ合わせて受講してみてくださいね。

それでは、
次回もお楽しみに。

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