3月26日、NPO法人日本健康運動指導士会の石川県支部研修会にてコアコンディショニングが紹介されました。
講演を担当されたのは、JCCAマスタートレーナー・A級講師の畠山太輔さんです。
畠山さんは石川県金沢市で接骨院を経営されています。患者さんの治療から予防までをサポートし、コアコンディショニングを活用したキッズ指導も展開されています。
今回の講演について畠山さんにお話を伺いました。
今回の講演を受けるに至った経緯を教えてください
健康運動指導士さんの中にJCCAの会員の方がおり、そこからの繋がりで依頼をいただきました。
具体的な講演内容について教えてください
以下の3つの流れで講演を進めました。
①JCCAについてのお話
セルフコンディショニングを通じて世界中に健康革命を起こそうとしている団体であり、そして最大の魅力は「人財育成」にあると伝えました。
いろんな運動や技術を教える団体は多々ありますが、JCCAは人を育てると。セルフコンディショニングを世界中に普及するにはたくさんの人の力が必要です、だから人を大切にしています、ということを説明しました。
②コアコンディショニングについての解説
発育発達の概念から紐解くコアコンディショングを説明し、広義と狭義のコアの違い、発発階段、コアコンピラミッドなどを交えながら全体像と詳細とを解説させていただきました。
特に発育発達の赤ちゃんのお話では受講者の反応が良さそうだったので、少し深くお話しさせていただきました。
③実技体験
座学をおよそ1時間。実技を1時間のバランスで話しました。
実技では全体でまずベーシックセブンを行いその導入を全員で練習し、体感し、発育発達のステージと照らし合わせながら解説しつつ行いました。これがコアリラクゼーションです、という全体像を示して締めました。
次はコアスタビライゼーション!という感じで仕切り直して、ニュートラルポジションの説明と呼吸エクササイズ、さらにコアコーディネーションとしてキッズコアコンのひこうき体操とグーパー体操を行いました。みなさんが大変そうに行っているのが印象的でした。ここで子供たちの現状や環境の変化のこと、患者さんに多く見られる姿勢の特徴や問題点を交えながら話をして盛り上がりました。
さらに、キッズコアコンからえんぴつ体操を実演し、やっていただきました。
最終的に「赤ちゃんの動きにこんな意味があるんだ」「人間ってすごいな」を引き出し、「難しいしきついですよね?でもできたでしょう?だってみなさん一回やってるから!だから再学習で、再現性が高いんですよ!」ということをお伝えしました。
さらにこれが10年後も100年後も変わらずに必要とされる(普遍的な)メソッドんです、という内容で締めくくりました。
会場が「お〜〜〜〜〜っ」となりました(笑)
④感想や質問はありましたか?
- 「発発と結びついたメソッドってすごいって!」(80歳の指導士)
- 「子供達にすぐ使えそう!」(体育教員の指導士)
- 「呼吸がなぜ大事なのかわかった」(40代の指導士)
などの感想をいただきました。
- 現場での対象者はどのように選択したらいいのか?
- 痛みがある場合はどうしたらいいのか?
- 整形外科疾患がある方にはどうしたらいいのか?
このような質問をいただいたので、JCCAのガイドラインに沿って説明しました。
講演で感じたコアコンの可能性について教えてください
思いの外、運動現場でもまだまだ認知不足だということを感じました。今回の講演でも「初めてストレッチポールを使いました」「コアコンディショニングって初めて聞きました」という方が多かったので……。
スポーツ現場は情報も早く普及も早いように感じますが、市場として圧倒的に広い一般的な消費者、例えば、学校の生徒・一般企業の社員・公民館での運動指導・健康サークルでの運動指導など、もっと幅広い健康ユーザーにこそコアコンが魅力的に映るのかなって思いました。
バリバリのアスリートはバリバリのトレーナーがいるようなイメージがありますが、大きな市場で考えるとまだまだ認知不足なのかなと感じました。裏を返せば、まだまだ広がっていく余地があり、たくさんの方の健康に貢献できる可能性があるということだと思います。
まとめ
アスリートはパフォーマンスの発揮が求められるため、身体への意識も高く情報の感度も高いですが、そうではない方は、普段自分の健康や身体の状態に対して意識を向けることが比較的少ない傾向にあります。
健康の意識と知識を普及しセルフコンディショニングを一般的なものとするには、コアコンディショニングでも大切にしている「体感に導くこと」や「安全で簡単な指導」が重要であるということを、畠山さんのお話をお聞きして感じました。
畠山さん、ありがとうございました!
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