関節モビライゼーションの基礎知識【コアコンニュース】

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2022.11.25コアコンニュース
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【メインテーマ】
関節モビライゼーションの基礎知識
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こんばんは♪
綿貫です。

スムーズに、そして、
楽に動ける身体を作るには、

A)まずは、身体の状態をを整えておくこと
B)身体をとにかく動かすこと

どちらが大切だと思いますか?

私は、どちらも大切だと思います。

整えただけだと
その状態は、すぐに崩れてしまい
せっかくの良い状態をキープすることが難しいですよね。

また身体が整っていない状態で動くと
運動の効率も悪く、ケガに繋がる恐れもあります。

ですから、
整える、動かす
どちらも大切で、
どちらが欠けても
効率良い運動には繋がりません。

しかし、多くの方は、
動かすことに慣れていたとしても
自分で身体を整えるって、
・どうやったら良いか分からない
・やったとしても間違って逆に痛みが出てしまう

なんて事が起きてしまいがちです。

今回は、
自分で整えて、動くまでの準備ができるように
関節のモビライゼーションといって
整えるために必要な関節の動きやメカニズムを理解することと
その活用事例をお伝えします。

効率よく運動し、
狙った効果を引き出す為にも
ここを知っていただき、是非、指導にもプラスしてみてくださいね。

1.モビライゼーションとは

関節周りの痛みや硬さがあったり
可動性が低下している部分に対して
他動的に動かし可動させることを
目的として行う手技です。

モビライゼーションには
3カテゴリーのアプローチがあります。

①軟部組織へのアプローチ
筋膜リリース、
随意収縮を用いたリリース
(ホールドリラックス)、
ストレッチングetc.

②関節へのアプローチ
関節モビライゼーション

③神経へのアプローチ
神経モビライゼーション

2.関節モビライゼーションのメカニズムとポイント

関節内の異常
(可動域低下や痛みなど)に対して、
他動運動にて骨を動かし改善を図ります。

その際に考慮すべきことが2つあります。

<ゆるみの肢位としまりの肢位>

関節にはゆるみの肢位と
しまり肢位があります。

ゆるみの肢位では
周囲組織が緩んでいる状態で
関節の接触面積が最も低いため、
骨を他動的に動かしやすくなります。

しまりの肢位では
関節周囲の組織の緊張が高いため
関節面が密着しており
関節の適合性が最も高く、
外力に対して安定しています。

例)肩関節
・ゆるみの肢位:
55°外転・30°水平内転
・しまりの肢位:
外転・外旋

関節モビライゼーションはゆるみの肢位で行います。

<副運動(関節の遊び)>

副運動とはゆるみの肢位で
他動的に生じる関節面の動きのことで、
離開や圧迫、滑り、転がり、
軸回旋があります。

関節モビライゼーションは
基本的に他動的に行いますが、
セルフで似た効果を得られるのが
ストレッチポールで行うベーシックセブンです。

<セルフで行う
ベーシックセブン実施時のポイント>

※モビライゼーションは、
主運動で行う小さく揺らす運動です。

・リラックスできるように
高さを調節する
(ハーフカット、MX、EXの活用など)

・力まない小さな動きで行う

力みが生じると骨が動かないため、
他動的に行う際もセルフで行う際も
リラックスできる状態を作って行いましょう。

今回は「関節モビライゼーション」をご紹介しました。

ベーシックセブンをより深く学ぶことで
この関節モビライゼーションの
意味が理解でき効果も感じやすくなります。

ぜひ一度もしくは、復習として
ベーシックセブンセミナーにご参加くださいね。

いつもと違った観点で
自分の身体を観察しながら
受講していただくことで理解、体感が深まり
人に伝えるレベルが上がると思います^^

【ベーシックセブンセミナーの詳細はこちら】
https://jcca-net.com/basicseven/

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