ひめトレを活用した骨盤底筋体操、健体財団様研究助成金採択されました!

研究・エビデンス

5月17日神保町学士会館にて、公益財団法人健康・体力づくり事業財団の令和元年度研究助成金進呈式が開催されました。

式典にて、岡橋優子JCCAスーパーバイザーが進呈を受けました。

この度JCCAのひめトレを活用した骨盤底筋体操に関する研究が採択されたのです。

 

 

研究テーマは、「中高年女性を対象とした骨盤底筋群への効果的なアプローチ方法の検討 ~オンライン遠隔指導による運動指導者活動の波及効果を期待して~」。これはひめトレコアコンエクササイズの効果ならびにオンラインを活用した遠隔運動指導の習慣化に対する効果を目的としています。

この研究によって、ひめトレエクササイズが骨盤底筋の機能を直接的に向上させることのエビデンスを期待しています。

進呈式後に、委員長を務める福永哲夫先生(鹿屋体育大学特任教授)より講評がありました。その中で、「統計データで有意差が出たものを紹介するだけでなく、仮説通りに行かなかったケースにおいて、なぜ結果が出なかったのか。まで伝えてほしい。運動指導者が行う実践研究だからこそ、そこに価値がある」というお話をされていました。

この研究助成は健康運動指導士ならびに健康運動実践指導者の資格を保持し、活動している方に、直接実践として役に立つ科学的なエビデンスを提供することを目的としています。

その目的において、今回のJCCAの研究内容に期待されたということになります。

 

全国のコアコンディショニング指導者のみなさんの活動の大きな後押しになるよう、

ドクター、看護師の方の力もお借りし研究チームのメンバーが3カ月半の研究実施に取り組みます。

ブログやSNS等で進捗報告いたします。

どうぞお楽しみに!

 

「研究概要(一部抜粋)」

研究タイトル 中高年女性を対象とした骨盤底筋群への効果的なアプローチ方法の検討
〜オンラインによる骨盤底筋体操実践指導として〜
■目的(仮説) 成人女性の4人に1人は尿失禁の悩みを抱えているといわれている。尿失禁は生命を脅かす疾患ではないが、人に言えない悩みでもあることから症状が進行し、重篤化すると臓器が脱出する場合もありQOLを著しく低下させる。骨盤底筋体操は腹圧性尿失禁および混合性尿失禁の治療や予防として効果的であるという報告は多い。しかし、実施されている様々な骨盤底筋体操のどの方法が最も安全で効果的であるのかよく分かっていない状態であること、および習慣化させるのが困難であることが課題となっている。今回の実践研究では①ケーゲル体操、タオルを使用した体操、フォーム状のツールを使用した体操の運動効果②運動指導者の介入による習慣化の効果を検証することを目的とする。短期的効果としては、全てのグループで骨盤底筋の機能改善を認め、中期的効果としては、骨盤底筋の収縮感覚が得られやすいツール群のみ、症状の改善および骨盤底筋の機能維持を認めると仮説を立てている。また指導者の介入が運動効果および習慣化を向上させることと期待している。

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