未来のクライアントを行動変容に導くために【運営委員会だより】

JCCAの未来
本記事はコアコンディショニングジャーナル2019年2月号裏表紙の「JCCA運営委員会だより」をもとに掲載しています。

運営委員会では一般の方が導入しやすい「安全性」「簡便性」「再現性」の高いコアコンディショニングの価値を、企業・自治・学校等一般の方々が所属する機関に伝達していきながら、コアコンディショニング指導者のみなさんとの架け橋を創っていくプロジェクトを推進していきます。

この取組においては今まで我々の理解しているクライアントのイメージを大きくシフトする必要があると感じています。

今、そして今までの我々指導者の前に現われるクライアントさんはこの層でいうと端と端(AとC)です。

ニーズが顕在化している今のクライアント 〜アスリート、患者層〜

Aはパフォーマンスを上げるため、人生の目標において身体機能を維持向上させておきたい層です。アスリートはもちろん、社会的責任が高く身体が資本であることを知っている経営者やビジネスパーソン等もこのカテゴリーに入ります。

Cは身体的痛みや悩みを持つ、または誰かの手をかりて生活している層です。生活に支障を感じ、今すぐ何とか解決したいニーズがあります。現時点で指導者の元で運動をしている方は大きく分けるとこのどちらかに入ります。これが「今のクライアント」です。

運動の優先順位が低い未来のクライアント

これに対してBの層は「未来のクライアント」であり、自身が生きていく中で身体的な不都合を感じておらす、人生の優先順位では「運動」は上ではありません。もちろん我々運動指導者はこのBの層がそのままの行動の習慣であれば、近い未来Cの層にいく可能性が高いことを知っていますが、その危機感は我々の感じているそれとは大きく差があります。

運動を日々当たり前のように導入している我々がその温度感を認識するには、子どもの頃、夏休みの最終日に家族を巻き込みながら焦って宿題を取り組むこと繰り返した経験の想像をすると正しいかもしれません。

しかし、少子高齢化、状況が厳しい今の日本においては、医療費の削減、制度廃止は待ったなしであり、そうなる前に予防の仕組みを整えたいわけです。コアコンを予防に導入していくということは、つまりこの大多数であるだろうBの層が「今のクライアント」になっていくということです。

Bの層は今まで多くの運動指導者にとって出会ったことがない層かもしれません。身体的リスクも感じておらず、今十分楽しい生活を送れており他に時間を使いたいことが多くあるだろう層です。ここに運動の習慣化を創造していくことを実施していきます。

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